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探す者探し求めたモノ

街並みの一角に、洒落た雰囲気の喫茶店がある。
街並みにうまくとけんでいて、嫌味のない気品のある店だ。
しかしながら溶け込みすぎているのか、いまいち客足は良くないようだ。
今も女性が二人コーヒーを楽しんでいるだけだった。

「久しぶりですわね。西園寺龍美……それとも、パンチドラゴンと呼んだほうがよろしいかしら?」

いかにもお嬢様といった風情の金髪ドリルヘアな女性の言葉に、龍美は艶やかに首を振った。

「龍美でいいわよ、天野ミナモ。それともあなたも、ミルキィスターズ・ゴールドナイトとでも呼んで欲しいのかしら?」

「あら、わたくしはそれでも構いませんが?」

「やめておくわ、長いのよ。名前」

「名前は自らを表すステータスですからね」

「そうねぇ……」

大きな胸を重量感たっぷりに揺らしながら、龍美はコーヒーにミルクをおとしていく。
自分の胸から絞れるのではないかというほどの巨乳が机の上にのかって事故視聴していた。
ジト目でミナモを見ながら混ぜたコーヒーを傾けた彼女は、それで、と前置きしてから話し始めた。

「そっちはどうなの?うまくいっていのかしら」

「まあ、順調と応えておきましょう。基地は問題なく稼働していますし、人員も揃いつつありますわ。まあ、一番被害が大きいとはいえこのことに関して発起人である私達ミルキィスターズが一番状況が整っていないというのは、腹立たしい事実ではありますが」

「まあ、闇銀河団……ダークギャラクシーフォースだったっけ?っていうとんでもない規模の組織と戦ったんだもの。むしろ全滅していないことに驚いたものだけど……」

「それを言うならたった二人で狂畜党を壊滅させたあなた達にも驚かされましたもの。ともかく、こちらの方に関しては問題はないと言わせて頂きますわ」

そういってミナモは龍美に対抗するように大きな胸を反らせて。

「それで、あなたの方は?」

と龍美に尋ね返した。
龍美はいまいち言いづらそうにコーヒーを飲み干すと、小さな声で言葉を返す。

「芳しくないわね」

「あら、探偵ともあろうものが弱気ですわね」

驚いたような、皮肉ったような声。

「そうね、まさか私もこんなに見つからないなんて思わなかったもの。この報告会がなければ今も探しまわっていたいくらいよ」

「ふぅん、では虎子さんは今も調査していらっしゃるのかしら?」

「ううん、あっちは別件。ちょっと、気になることがあってね」

「気になること?」

「ああ、それについてはまだ何とも言えないから言わないわよ……でも、そうね一応きいておこうかしら。ねえミナモ、あなたこのシティがいつどうやってできたか知ってる?」

龍美の言葉にミナモは首を傾げた。
何を言っているのかわからないといったようすで。

「いえ……別に詳しく走りませんけれど……かつてあったこの国の首都が発展したのではないのですか?」

「やっぱそうよねぇ……ううん、なんでもなかったわ。気にしないで」

妙な空気で話が途切れてしまい二人はそのまましばらく何も言わなかった。
テーブルの上に並べられたケーキセットにフォークを突き立てるカチャカチャとした音が響いている。
先に一口食べたミナモが、目を丸くした。

「あら、おいしい」

「でしょ?ここはおすすめの店なんだから」

どこか誇らしげそういって、龍美もケーキを一口食べた。
そこから女性同士らしいかしましい会話に発展した。
当たり前に笑って、当たり前に語らって。
そんな当たり前の光景が、二人はとても尊いものであるように思ったのだ。

「……なんか、久しぶりですわ。こうやって友人と二人でお茶するっていうのも」

「そうね、虎子とは割とこうしてる気もするけど……なんだろう、すごい久しぶりに感じた」

何故だろうと自問し、きっと安らぐ、という感覚が久しぶりだったのだなと答えを出す。

「ワルサー軍団は強力ですわ……今日までどれだけの被害が出てしまっていることか」

「ええ、奴らの魔の手はきっとすぐにもこのシティの全てに届いてしまう。そうなってしまえば我々は奴らの手のひらの上で踊るしかなくなる」

「今こそ、すべての力を結集して戦わねばなりません……もちろん、彼女も」

「わかってるわ。奴らを倒すに、彼女の力は必要不可欠だもの。絶対に見つけ出してみせるわ……ディアクリスタルを」

「そちらの方はよろしくおねがいしますわね」

ミナモはそう言って席を立った。
帽子を目深にかぶると、龍美に軽く手を振って、

「それでは、またお茶しましょう龍美さん。それと、お会計よろしくお願いしますわ」

店を出ていったのだった。

「……あの金髪ドリル、金持ちでしょうに」

残された龍美は悔しげに伝票を握りつぶし、渋々と二人分の料金を支払った。



「……ドクター」

輝石はそう言って、天上に向かって手を伸ばした。
灯りの消えた薄暗い部屋の中でベッドに転がった彼女は、何度となくその名をつぶやいている。

「ダガークリスタル」

思い返すは先日であった、彼女を知っているという人たち。
美しい女性と、彼女に匹敵する力を持った戦士たち。
天井からぶら下がっている電灯の紐を伸ばした手で弄びながら、彼女はどこか嬉しそうにつぶやいた。

「初めて、仲間ができたよ……父さん」

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