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スメリアン・ジュピター

「良い格好だな、ジュピター」

威厳のある声に、セーラージュピターは悔しそうに顔を上げた。
両手を頭の上で縛られ、爪先立ちで立たされるという格好で囚われている彼女には、それしかすることが出来なかったのだ。
世界を守るセーラー戦士を捕らえたのは、最近にいたるところで事件、いや侵略を開始している異星人だった。
スメリアンと名乗るその集団との戦いで、彼女は囚われてしまったのだ。

「ふん、お前たちよりはまともな格好さ。スメリアンクイーン」

彼女の言うとおり、スメリアン達は全員ろくでもない格好をしていた。
全裸であるほうがいっそ卑猥ではないのではないかと思えるほどに性器や局部、腋といった恥ずかしい部分を強調するようなスーツを身に纏っていたのだ。
特に目の前にいるスメリアンたちのリーダー、スメリアンクイーンにいたっては全裸マント、更に全身に卑猥なように映る紋章のような刺青を施しているという格好だ。

「何を言う、我らスメリアンの素晴らしさがわからんとは。こんなにも美しいのに嘆かわしい」

軽く首を振って、彼女はジュピターの顎を掴み軽く持ち上げた。

「だが、安心しろ。貴様もすぐに我がスメリアンの一員となる」

そういって軽く離れたクイーンは見せつけるように己の腋を持ち上げた。
美しい肢体、それを彩るかのようにそこには腋毛が生い茂り、離れてもなお鼻に届くような腋臭を漂わせている。

(来る……)

その格好に、ジュピターは身構えた。
何が来るかを、彼女は知っていたからだ。
スメリアンの武器、それは目を背けたくなるほど圧倒的な体臭。
それらは人の理性を溶かし、匂いのとりこにしてしまうのだ。
それによって人類は次々に奴らの尖兵であるスメリアンソルジャーに作り変えられてしまう。

(けど、わかっているなら防ぎ用もある)

凶悪な攻撃ではあるが、しかし行ってしまえばたかが臭い。
その攻撃方法さえ知っていれば、対処はたやすいはず。
彼女はそう考えたのだ。

(大丈夫、少し耐えればきっと皆が来てくれる)

そう信じて彼女は大きく息を吸い込んだ。

「ふふ、舐められたものだ。では受けてみよ。我がスイートスメルを!!」

クイーンの体、そこに刻まれた刺青が光りだす。
光は彼女の両脇に集まり、そこで輝きをましていった。
次の瞬間、輝きが弾けると同時彼女の体から黄色いガスがまるで爆発するかのように広がり部屋を満たした。
その黄色いガス、人が一度吸い込めばもはやスメリアンの虜になりスメリアンとなってしまう凶悪なガスなのだ。
ガスの充満した部屋で、ジュピターは息をこらえていた。
その体には、何の変化もない。

(思った通り。吸い込まなければ大丈夫だわ)

自らの試みが成功したことにほっと心のなかで安堵し。
そうしながらも気を緩めることなく息を止めておく。

(いつまでは持たない……みんな、なるべく早くね)

少しだけ生まれた余裕で、仲間のことを思うが……
少しずつその体に、変化が刻まれ始めていることに彼女はまだ気がついていなかった。
ガスが触れた服が、少しずつ溶け始めて居たのだ。
セーラーパワーで守られたジュピターのコスチュームが、少しずつ少しずつその姿を消していき彼女の柔肌を見せ始める。
そして表れた柔肌に絡みついたガスが、彼女の体に少しずつ紋様を刻み始める。
紋様は蛇のように彼女の肌の上を滑り、二の腕と腋に集まっていた。
備考に侵入したガスは彼女の体にゆっくりと入り込み、彼女の体を汚染し始めていた。
たとえ呼吸をしなくても、肌から粘膜から、ガスは彼女の体を侵略していくのだ。

(ん、臭いが、すこし……)

自らが大丈夫だと思った状況が、実はそうではないことに気がついたときには、もはやどうしようもなくなっていた。
もし彼女の目の前に姿見でもあったなら、すこしずつ変わっていく彼女自身の体が見れたことだろうに、残念ながらここにそれはなく。
それゆえに彼女は、己の変化を実感で持って知ることになるのだった。

「ふふ、良くなってきたな」

(何が!!)

笑みを浮かべて近づいてきたクイーンの言葉に、彼女は何も言わずに視線で反抗した。
頑張って耐えている、それは間違い無いと思っていたからだ。
しかし、そんな彼女の努力を無視するかのようにクイーンはむき出しになっているジュピターの腋をつつ、と指でなぞり上げた。

「っくぁ……!!」

その瞬間走った電撃に、思わず彼女は息を漏らしてしまう。
信じられないほどの快楽の電流が、腋をなぞられただけで彼女の体を駆け巡ったのだ。

(何、なにいまの!?)

全く理解できな状況に焦り、そうしながらもかろうじて呼吸を止めておくことに成功する。
クイーンはそんな彼女に笑みをこぼしながら数度同じようにそこをなぞり。
そしてその指を彼女の目の前に持ってきてみせた。
何かの液体で濡れた指をグチュグチュとこすりあわせ、開いて糸を引かせてみせる。

「これがなにか分かるか?」

(ワキ汗、じゃないよね)

「ふふ、お前の腋まんこ愛液だ」

そういって、クイーンはそれを見せつけるように口に含み、味わうように舐りとった。

「味も匂いも良好。私の目に狂いはなかったな」

(なに、何の話をしているの!!)

一体何を言い出したのか、それを理解することができない。
彼女は未だに男を知らぬ女学生なのだ。

「ジュピター、お前の腋はこれから性器になるんだよ」

そういって、今度は二の腕を軽くなぞった。
そこは既に、かつての彼女とは少しだけ変わっている。
絡みついた紋様が彼女の体を卑猥に変えていたからだ。
引き締まっていたはずの二の腕はたっぷりと肉を纏い肉感的な美しさをもちはじめ。
彼女の腋はからじゅっクリと汗ではない汁が滲み出し、蠱惑的に鮮やかな肉色でひくつき誘うようにうごめいていた。
その姿はもはや、熟れた女性器のようにしか見えない。

「もう、こちらの準備は整っているか」

事態についてこれていないジュピターをよそに、彼女は満足そうにうなずくと。

「では、体に教えるとしよう」

そういって彼女を捉えている鎖をゆっくりと下に下ろし始めたのだった。



ぺたりと座り込む程の高さにまで鎖を調整する。
先ほどの軽い愛撫だけですっかりと腰くだけになっていたジュピターは、そのまま促されるように地面に腰をつけてクイーンを見上げていた。

(何をするき……?)

先の一言が未だに理解できず、不安で彩られたジュピターの思考。
それに答えるように、クイーンは己の股間をまさぐって巨大な男性器をそそり立たせた。
頭まで皮をかぶった包茎チンポ、かすかに覗いた亀頭の回りにはこんもりとチンカスがこびりついている。

「言ったろう、お前の体に教えてやると」

まじまじと目の前で男性器を見せつけられて、視線を逸したジュピターに構うことなく。
クイーンは己のものをジュピターの腋にあてがった。

(何を……)

未だに事態を理解せぬジュピターに、クイーンは腰をずんと突き入れた。



どんなことをされても、どんなことになっても、彼女は耐えるつもりだった。
世界のために、皆のために、仲間のために。
けれど、けれどだ。

「んふぉおぉぉぉぉぉぉぉぉぉん♥」

彼女は今までそんな快楽を、電撃のように体中を駆け巡りしびれさせるその快楽をしらなかった。
いや、そもそもそれは人間では感じることのできないほどの快楽であったから。
それは仕方なのないことであったのではあるが。
性器へと改造された彼女の腋は、突き込まれたクイーンの性器を軽く形を変えて包み込むように受け止めていたのだ。
そしてそれが、彼女に快楽をもたらした。
いや、それだけではない。
大きく上げた嬌声は、即ちこの空間に満ち満ちたスイートスメルを取り込ませた。
ゆっくりと侵食されていた彼女の理性は、その瞬間跡形もなく消し飛び。

「ふひぃぃぃん♥くしゃしゅぎる臭いデ頭とろけルゥぅぅ♥もっともっと臭いが入ってくるのぉぉぉ」

その瞬間彼女は、セーラー戦士ではなくなった。
スメルに脳を侵された彼女はもはや、スメリアンでしかないのだ。
臭いの虜になってしまっているジュピターに、クイーンは尋ねた。

「腋処女喪失はどうだ?」

「腋処女♥腋バージン!!初めての腋セックス最高でしたぁぁぁ♥」

性感に蕩け、もはや何も考えられなくなった頭で彼女は答える。
彼女のぼんやりとした感覚の中で唯一、腋だけが彼女に鋭利な感覚を与えてくれたのだ。
もはやそれのみが彼女にとって、感じることができ、信じることが出来る感覚ですらあるようで。
いつの間にか戒めの解かれていた腕を下ろして、ぐっちゅりとクイーンのものを包み込むと、そのまま体を前後に揺すり始めたのだ。

「クイーン様♥ジュピターの腋まんこにお情けをください♥」

必死に褒美をねだるその様子に、クイーンは微笑んで。

「まったく、仕方が無いやつだなスメリアンジュピター」

自らのものを彼女に任せるようにつきだしたのだった。
むっちりとした腋肉でクイーンをはさんだジュピターは、ゆっくりと力を込めて奉仕をしはじめる。
はじめはゆっくり、しかしながらすぐにコツを掴んだようで、巧みに力加減を変えてクイーンの快楽を誘った。

「あ♥出るんですねクイーン様♥どうぞ、ジュピターの腋まんこ孕ませてください♥」

そして微細なその震えを感じ取ったジュピターは、大きく腋を上げてそこを見せつけるようにすると、そこでクイーンの熱い精液を受け止めたのだった。

「あっは♥熱い、気持ちイィィ♥腋まんこ絶頂気持よすぎルゥっぅぅぅ♥」

クイーンの精液を受けた彼女の意識は、まるでうまれ変わったかのようにクリアになった。
いや、彼女は今こそまさに生まれ変わったのだ。
彼女の体に腋を強調する卑猥なスーツがまとわりつき、淫猥な化粧が顔に施された。
額に残ったティアラはかろうじて彼女がジュピターであった面影を教えてはいるものの、もはやそれはジュピターではないのだ。

「気分はどうだ、スメリアンナイト・ジュピター」

「最高の気分です。クイーン様」

頭をたれて心底幸せそうにそういった。



スメリアンクイーンの玉座の前に沢山のスメリアンが並んでいる。
彼女たちは誰も彼もがクイーン直々に選び出された精鋭たちだ。
そこに、ジュピターも並んでいる。
クイーンはもちろんのこと、よりより腋まんことなるためにスメリアンたちのスメルちんぽをしごき続けて鍛え上げた腋まんこにはみっちりと腋毛が生い茂っていた。
それは常に腋愛液にぬれ、てらてらと誘うように光っている。
彼女は今や、スメリアン一の腋まんこの持ち主とまでなっていたのだ。

「ジュピター、わかっているな?」

クイーンの声に、彼女は頭を下げた。

「はい、必ずやセーラー戦士を我が腋まんこでスメリアンにしてみせます」

スメリアンとなった彼女に、もはやためらいはなかった。

龍虎探偵2

シティ、それは世界で最も反映している都市の名前。
あまりにも巨大で、あまりにも強大であるが故にその都市は名前を持たず、ただシティとだけ言われている。
あるいはかつて、その都市には名前があったのかもしれない。
しかしそれはもはや誰も知らぬ名前であろうことは間違いない。
そんな名前を失った都市ではたくさんの何かが暗躍を繰り返していた。
光に群がるように、あるいは力に群がるようにか。
光が挿せば影がさす、正義が起これば悪が蔓延る。
それはもうどうすることもできない摂理であるとすら言える。
けれど、それをよしとしない。
悪に屈することを、認めることができない者たちもいるのだ。
そうして活動する者たちを人々は正義の味方と呼び、たたえた。

「ここね……」

そんな正義の味方である龍美と虎子は、とある病院の前にやってきていた。
いくつもある巨大な総合病院の一つだ。
日夜患者であふれる、周囲の医療を担う重要施設。
今は夜で対外的な機能の殆どは眠っているのだが、それでもこの施設が全て眠っているわけではない。

「よくお世話になってたけど」

まさかそれが、悪の秘密結社狂畜党の配下だったとは……

「私達もまだまだってことか」

自戒するように、あるいは挑戦するような目付きで病院を睨みつけた二人は夜の闇に隠れるようにその中へと忍び込んだのだった。
常人と隔絶した身体能力をもつ二人にとって人の少ない病院で誰にも見つかることなく行動するのはたやすいことだ。
影のように移動した二人は病院の奥にある大きなエレベーターに乗り込んだ。

「さて、資料によればここから行けるはず」

そしてコンソールを軽やかに叩いて、普段では行わない操作を数度繰り返す。
そうすると、小さな振動と共に動き出したエレベーターは地下へと向かい始め、案内表に記されている地下2階を超えてさらに地下へと向かっていく。
誰も知らなかった裏の顔、狂畜党のマッドネス病院がそこにあるのだ。
音がなって止まったエレベーターから出てきたのは、二人の看護婦だった。
二人とも医療に従事するものの格好とは到底思えない卑猥なナース服を身にまとっている。
一人はその大きな胸をほとんどさらけ出すような格好で、もう一人は豊満な尻を強調するような格好だ。
しかし、それを咎めるものなどいる筈もない、なぜならここでは医療など行われることはなのだから。
ここで行われるのは、背徳と狂気の混ざり合った医療の名を借りた何かなのだ。
二人はそこに紛れ込むために、奉仕ナースの格好をしていた。
その名の通り体を使って性的なサービスを行うナースのことだ。

「お、今日は新顔か?」

二人は恥ずかしげもなくまっすぐ歩くと検問へとたどり着いた。
隠されたマッドネス病院、そこに一般のものなどは入れるはずもない。
強面、というにはあまりにも人並み外れた薬物強化兵がにやにやと下品な笑みを浮かべながら二人を嬲るように見た。
二人は何も言わずに、首から下げていた通行証を見せる。

「OK問題はなさそうだな。通っていいぜ……と、部屋を教えてくれよ。後で行くからさ」

ほとんど確認することなく二人を素通りさせた門番は、下品な笑みのまま二人に手を振って見送った。
にこやかに頷いた二人はそのままそこが見えなくなるまで歩き。

「……馬鹿な門番で助かったわ」

「本当、一応偽造パスも一級品だけど。楽であるに越したことはないものね」

「そうそう。さ、早いとここーた君のお母さんを見つけましょう」

「そうね、こんな服さっさと脱ぎたいもの」

「あら、それで誘惑するのかと思ってたのに」

「誰をヨ、誰を」

そんなことを言いながら二人は闇に潜むように人目を逃れ、誰にも見つかることなく目的の部屋へとたどり着いた。
患者、あるいは被害者といったほうがいいのか。
そのすべての情報が詰まったカルテの収められた部屋だ。
引き出しからそのいくつかを取り出して眺めると。

「うわ、ここだけでシティの事件の5分の1は解決しそうね」

そこに書いてある名前、その内容に目をくらませた。
そこに記されていたのは、人間が変わっていく過程だ。

「できれば全部持って帰りたいけど……」

「状況的に無理ってものよ。さあ、早く探しましょう」

カメラはおろか電子機器の一つもこの中に持ち込むことはできないのだ。
馬鹿な門番ではあったが、入り口に付けられたセンサーは確実に彼女たちが隠し持った機器を見付け出してしまうことだろう。
故に、それらを持ち込むことは出来ず。
二人は目的の人物、こうたの母のカルテを見つけ出すことに専念したのだ。
以前マッドネス怪人の研究所を襲撃した際に手に入れたデータには、確かにここに運び込まれたと記されていたのだ。
正確な期日まではわからない、けれどマッドネス怪人はある種最も面倒な能力を持った怪人だ。
薬物、手術、呪術、ありとあらゆる手段を持って人を作り替えることに特化した怪人。
それがマッドネス怪人なのだ。
出来ればまだ人間のままで有って欲しい。
二人がその手を早めるのも、無理なからぬことだった。

「あった!!」

ようやく見付け出したカルテを取り出したその時だ。

「何をしている!!」

暗い部屋に明かりが灯り、二人の行為を咎める声が響いた。
振り返れば白衣を着た、医者らしき男が扉を開けて立っている。

「奉仕ナース……?」

二人の姿に一瞬目を細めた男は、その肢体を舐め回すように見て首を振った。

「いや、お前らみたいにいい尻と胸をした奉仕ナースは知らない……何者だ?」

そして、二人が手に持っているものを見て。

「侵入者か……」

近くにあった警報装置を鳴らしたのだ。

「どこの組織のものかは知らんが、ここから生きて出れると思うなよ……」

余裕を持った笑みを二人に向けて。

「なあに、殺しはしない。お前らに極上の肉体をプレゼントしてやるとも」

勝ち誇ったようにそういうのだった。

紅楼夢でますよー

まさかの直前になってのお知らせ、東方イベントの東方紅楼夢にサークル参加します。
ヌ-32bでコピー本のエロ本売ってますので、タイミングの良い方は是非どうぞ。
といっても、ここにおいてるようなのはないですけど

ケーキ屋さん事変

「んー、今日までかー」

どこか感慨深そうに、西丸桂子は周囲を見回していった。
使いなれたたくさんの器具たちが、彼女を取り囲んでいる。
ボールやヘラといった器具から、オーブンや冷蔵庫といった大型の設備まで、彼女はそれらを丹念に掃除し磨き上げた。
なぜならそれらとはもう、お別れだったのだから。

「悔しくないってわけじゃないさ」

小さい頃、彼女には夢があった。
誰もが見たことのあるような、そんな夢だ。
ケーキ屋さんになりたいと、子供の時からずっとそう思っていた。
その夢は色褪せることなく、今この年になるまでずっと続いたのだ。
そのために勉強し、修行し、そして彼女は遂に念願の店を持った。
商店街の一角に、小さな可愛らしい店を。
長年鍛え上げたケーキ作りの腕前は抜群でそこそこの人気にはなっていたのだ。
値段もお手頃で、帰宅途中の学生やOLからの人気も高かった。
競合店ができるまでは。
ほとんど向かいに位置するところに、一件の店ができた。
最近はやりのスイーツショップだ。
きらびやかな外見、ポップで若者に人気のあるチェーン店。
始めの頃は、しっかりと客の取り分けができていたのに。
気づけば、常連たちを含めた殆どの客をそちらに取られていたのだ。
負けたくないとおもって、たくさんの商品を考えた。
宣伝だってした。
けれど、気がつけば、誰もいなくなっていた。
丹精こめて丁寧に創り上げた自分のケーキが、工場で作られるようなケーキに劣っているだなんて思わなかった。
実際に食べ比べてみて、そう確信だってした。
しかし、目の前にあるのが現実で、それは非情だったのだ。
いつの間にやら減っていった資産は、これ以上の店の経営を許さなかった。
彼女は無念の内に、店を閉じなければならなかったのだ。
磨き上げた彼女の店、愛した道具たちに囲まれて、彼女は悔しそうに歯を食いしばった。
この結果に、不満がないはずがないのだ。

「もっといっぱい、ケーキ作りたかったな。オイシイ、誰にも負けないケーキを」

その言葉に込められていた感情は強く、深いものだった。
だからだろう、おそらくその感情が呼び寄せてしまったのだ。
魔を。

「え、何?」

桂子が声を上げる。
始め地震が起きたのかと思った。
視界が、世界が大きく揺れたのだ。
しかし、そうでないことに気がついた。
歪んで世界が、いや彼女の世界であったケーキ屋がまるで迫るように彼女へとドンドン集められていくのだ。
空間そのものがねじ曲げられている、そういった方がおそらく正しい。
その中心に彼女はいて、逃げることもできないまま彼女は自らの愛した店に押しつぶされた。
おそらくはそれこそが、彼女に愛された店のお返しだったのだろう。
魔力に満たされたその空間の中で、彼女たちは溶け合った。
腕が体が形を失い、愛用していた器具や設備と混ざり合っていく。

「私は、ケーキ屋さん。皆に、美味しいケーキを食べて欲しくて」

ケーキを作る、ただそれだけのために使われてきた器具たちの意思が、どろりと溶け合った彼女に混ざり込んでいった。
ぐにょりぐにょリと不定形な塊になった彼女の体が、徐々に最構成されていく。
顔が現れる、胴体が現れる。
それらはどこまでも彼女の姿をとってはいたが、そこから生えた手は一対でなく。
必要な道具をすべて手に持っているかのような多腕。
腕の先には彼女が愛用していた器具が付いている。
続いて下半身。
人型でなく、大きな箱状になっているそれは数えきれないケーキを焼き上げたオーブンだ。
前とは違う、どこか淫靡な笑みを浮かべた彼女は。

「ワタシハ、ケーキ屋サン。皆ヲ、美味シイケーキニシタクテ」

生まれ変わった新たなケーキ屋の開店を告げた。



「こんにちわー」

閉店間際、人の少ない店の戸を叩いたのは、珍しく常連になってくれた女子高生たちだ。

「いらっしゃい」

ニコニコとしたいつもの笑顔で彼女たちを出迎えた桂子に、彼女たちは次々に頭を下げる。

「閉まっちゃうんだってね」

「すきだったのになー」

「また、どこかでケーキを作ってください」

いかにもお別れを言いに来たという雰囲気の彼女たちに、桂子改めケーキ屋憑き神は妖しく微笑みかけた。

「あら、勘違いしているみたいね?今日は新しい開店記念日よ」

そのセリフに彼女たちは顔を見合わせて、一様に喜んだような表情を見せた。

「本当ですか!!」

「もちろん。これまでよりも。もっと、モット美味シイケーキヲ作るヨ!!」

そういって一番近くに居た小柄な少女をヒョイッと捕まえると、上からのし棒でグイグイとその体を薄く伸ばしていく。
驚いた表情のまま薄く伸ばされた彼女を丸めてゴクリと飲み込むと同時、下半身のオーブンが赤くなって熱を持ち始めた。
そこにポトポトと落ちてきたのは、サイズが小さくなった先ほどの少女をかたどった生地だ。
いくつも綺麗に並んだそれをしっかり焼きあげるように、オーブンが唸りを上げる。
すぐに甘い香ばしい匂いが立ち込め、オーブンが止まる音がした。

「マズハコレデモ食ベテ」

そう言ってそこから取り出されたのは、少女の姿をしたクッキーだ。
食欲をそそる甘い匂いに誘われて、女生徒達は今の今まで友人だった少女を美味しい美味しいといって食べてしまう。

「ソレジャ次ハケーキダ」

憑き神はそう言って、右手ついているスポンジを焼くための型枠を取り出し、それで生徒を一人捕まえる。
台の上において上からぎゅっと抑えつければ、少女の体は見る間に小さく圧縮されていき、やがて型枠にきっちりハマるまでになってしまった。
驚いたように目をぱちくりとさせる少女をオーブンに放り込んで、新た少女へと手を伸ばした。
豊満な肉付きの少女を絞り器の袋で覆うように捉えたのだ。
袋の中で少女の体はとろけ、形を変え液体と固体の中間のような固さで落ち着いた。
丁度その時に焼きあがったスポンジを取り出し、それをナイフで上下に切り分ける。
二つにわかれたスポンジを両手に持って、はさみ込むように近くにいた少女を潰すと、少女はスライスされたいちごに姿を変えていた。
そこに絞り器からたっぷりのクリームをまぶしていく。
ヘラで丁寧に形をと問えながら全体にクリームをまぶせば、出来上がるのは真っ白い雪原のようなショートケーキだ。
搾り出すクリームで飾り付けを施し、そして最後に残った生徒を手招きした。
ふらふらと憑き神に近寄った少女は、絞り器からありったけのクリームをまぶされた。
クリームまみれになった少女の体は徐々に固まりながら縮んでいき。
そしてついに、ことりと音を立てて砂糖でできた人形飾りとなって地面に落ちたのだ。
それをつまみ上げてケーキの上にのせると。

「新ケーキ一号完成!!」

ついにケーキが完成した。
見た目も美しいそのケーキの出来に、憑き神は満足気にうなずいて。
カッターを取り出して売りやすいように等分に切り分けていく。
切り分けてショーケースに並べると、その一つを取り出して。
大きく口を開けてぺろりと食べてしまう。

「うーん、味の調和が美味しい。皆仲良かったんだねぇ」

その出来に満足して、彼女は顔をほころばせるのだった。



なくなるはずだったケーキ屋さん。
それがあってはならない形で蘇ったのを知るものは、まだだれもいないのだった。

リンク報告ー

さいきんめっきり寒くなって来ましたが半袖のヤドカリです。
今回新たに二つの世界への旅の扉が開かれましたので皆様にご報告いたします。
つまりはリンク報告です。


まずは、twitter上でお世話になっているkazuma-darkness様によって運営されるブログ『Calling from Darkness』です。
自作の悪堕ちSSを主に扱っておられます。
頻繁に更新されるために続きが気になる作品でも安心。
もちろん内容だって一級品です。
ぜひぜひ、脚を運んでみてくださいませ。


そして、こちらもtwitter上でお世話になっているChun太様によって運営されているブログ『裏chun太blog』です。
巨乳系の自作絵やオリジナルRPGの作成記が目玉となっております。
人体改造や超乳分が非常に多めになっておりますのでもし苦手な方がおられましたらご注意ください。
惑星ZEEDという世界を舞台にしたオリジナル世界観の紹介なども行なっておられ、非常に濃密で濃厚な設定は夢中にさせられてしまいます。
ぜひぜひ、脚を運んでみてくださいませ。


それではお二方、コンゴトモヨロシクお願いいたします。

フードコートにご用心

フードコート、それはちょっとした休憩に最適な憩いの場。
お腹も満たしてくれるし、少しくつろいでいくのもいいだろう。
ショッピングモールでの買い物につかれたとある姉妹も、休憩のためにそこを訪れた。
奇しくも昼時、小腹のすくタイミングである。

「お姉ちゃんお腹すいた」

「そうねぇ、ご飯にしましょうか」

妹の提案に頷き、適当な席を見つけて座る。
周囲を見回せばたくさんのファーストフード店が並んでいた。
どれもこれも人気なようで、たくさんの人だかりができている。

「どれも美味しそう」

「お姉ちゃんは、うどんにしようかな」

「それじゃ、私はラーメン!!」

それぞれ食べたいものの目星をつけると、麺類と書かれた看板の行列に並ぶ。

「列の消化も早いし、すぐに食べれそうね」

行列は大分長めではあったのだが、結構な速度で進んでいくためそれほど時間は掛かりそうにない。

「あら、もう順番来ちゃった」

なんてお思っている間にも彼女たちの順番になった。

「ゴチュウモンハ?」

彼女たちの前に姿を現したのは、ローラーの付いた機械を組み合わせて強引に人型をとらせたようなそんな何かだった。
どう見ても人間ではありえないその姿にしかし、二人は驚いた表情も見せない。
それどころか普通に質問に答えてしまっていたのだ。

「はいはーい。私ラーメン」

先に手を上げたのは妹だ。
それに頷いた製麺機憑き神は、目の前にある台に妹を押し倒した。
そして粉をばっとまぶしてから右手ののし棒で力強く、なるべく薄く伸ばし始めたのだ。
ごろごろとのし棒が数度往復すれば、妹は見事に薄くなってしまっていた。
憑き神はそれをくるくると丸めると、大きく口を開けて人のみにしてしまう。
そうすると、胴体を形成する大きなローラーが動き出した。
そこからウニョンと出てきたのは、綺麗に切りそろえられた中華麺だ。
色合いといい、どこか妹を思わせる。

「ラーメンイッチョウ!!」

それを小さなザルに入れると、隣にいるラーメン憑き神目掛けてその麺を放り投げてしまう。
それをあらあらと見送った姉は。

「私、ウドンだけど大丈夫かしら?あの子みたいにスレンダーじゃないし」

確かに姉のボディラインは非常に起伏にとんでいる。

「ソレクライノホウガこしガデルヨ」

そんな心配はいらないという憑き神の言葉にぱっと表情を明るくして。

「それじゃ、よろしくおねがいしますね」

台に自ら横になった。
それにばっと粉をまぶした憑き神はまずは両手で豊満を主張する胸をゆっくりとこね回し始めた。
力を込めて押しつぶすように、かと思えばやさしく形を整えるように。
コシのあるうどんを作るために。
粉の魔力で柔らかくなってしまっていた姉の体は徐々にその形を失っていき、丸い生地に変わっていく。

「オシリモイイダンリョク!!」

胸に続いて形の良い尻をこね回す。
同じ要領で力を込めて。
そしてやがて完全な塊となった姉に、いよいよのし棒を取り出した。
それで押しつぶすように力を込めて伸ばしていき、やがて薄い生地になってしまう。

「あ……わたし、美味しいくなります?」

まだ残っていた姉の意思の最後の言葉に。

「イイコシのウドンになるね」

憑き神はうなずいて、それをくるくると丸め上げた。
そして大きく口を開けて一のみ。
次の瞬間には製麺機のローラーが周り、綺麗に切られたうどん麺が出てくる。
コシの強いその麺をざるに上げると。

「ウドンイッチョウ!!」

そのざるを隣にいたうどん憑き神に渡すのだった。

さっと湯がかれて汁につけられた二人は、フードコートにやってきていたお客さんに美味しくいただかれましたとさ。
プロフィール

ヤドカリ

Author:ヤドカリ
基本的に要らんことをつらつらと書いてます
エロとか変脳とか悪堕ちとか

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